青春ドタバタ旅日記

■■ 初めての海外旅行  ■■
1998年3月18日 記


第一章(インド、中近東、ヨーロッパ編) 其の三

ジャパニーズ・テンプルへ


 飛行機での旅行はバス、車での段階的に環境に溶け込むのではなく、突然異次元の世界に迷い込むのとよく似ていますね。

空港を出た後2.3時間は頭がグラグラし、市内に入ると益々喧噪さは増してきましたが人間て環境にはすぐ慣れるものですね。段々その環境を楽しむ事が出来てきました。
クラクションを鳴らし、人混みを書き蹴らしバスは怒鳴り声と共に走り続けます。

 さて、カルカッタ市内に着いたものの、右も左も解らない街での宿泊施設探しは大変です。幸い船の中で乗り合わせた日本人に「カルカッタに入れば
「ジャパニーズ・テンプル」と聞けば誰でも知っているから案内してくれる」と教えて頂いていたので早速訪ね歩きました。

 しかし何て大ざっぱな話しでしょう。住所も知らず、道も不案内な外国で、ただ
ジャパニーズ・テンプルの一言だけです。東京で何々と言う八百屋さんを探すようなものです。

 取り合えず市内の適当なところで降り、道行く人に尋ねる事にしました。案ずる事なかれ、二、 三人に訪ねただけで目的のジャパニーズ・テンプルの情報は見つかりました。


 当時かなり有名な場所で、日本人が布教する仏教のお寺・・と親しまれている様子でした。仏教の発祥の地で有りながらヒンズー教、イスラム教、キリスト教等も受け入れるなんと大らかなお国柄なんでしょう。


 その寺院を訪問する、と30代から40代の小柄な人物が応対に出てきて頂きました。体の大きさに関係なく外国に一人で布教で暮らしている事は並の人物では無いのでしょう。快く数日滞在する許可を頂きましたが、後日、この寺でのお勤めの事を知り、大変な目に遭うのです。

 宿も決まり、食事を取っていないのに気がつき、近くの安食堂を探し当てて入る事にしました。インドでの初めての食事です。

次回作準備中