らくがき帳

初めての海外旅行


<1998年00月00日 記>

 第一章(インド、中近東、ヨーロッパ編)

 タイからインドへ 

 
 初めての飛行機に乗り、タイの空港からカルカッタの空港に着いた時間は良くは覚えていませんが 多分昼過ぎだったとは思います。 飛行場での記憶は余りありませんがまず、バスに乗り込むときの ムッとしたすえた汗の匂い、そして湿気を含んだ熱風と土の匂いが体にまとわりついてきた事は良く覚えています。  飛行場からいよいよバスで市内へ向かう道は、広大な平野と木々の間から ぽつりぽつりと見えてくる土と藁と木の板で造られた途中の町並みが印象的でした。

 そのバスは飛行場の専用バスで乗客はある程度飛行機を使用できるだけの金銭的余裕のある人々 でしたので一般の市民とのギャップの大きさを後で知ることになるのです。 (その後カースト制度による貧富の差があることを知りました)静かで、まあまあ上品な人々と同乗し、バスは航空会社の指定の終点バスターミナルに着き 市内にはいるためバスの乗り換えがありました。

 一歩降りた途端、そのターミナルの喧噪と人の人数の多さには驚きました 、日本の年に一度のお祭りぐらいの騒動しさはありました。私が市内に入るバスを見つけ乗り込んだそのバスは 天井にはこぼれ落ちそうなぐらいに積んだ荷物、その上にも人が乗り、バスの中はすし詰め状態、 外の掴める箇所は全部人がぶら下がっていて、落ちこぼれそうになりながら走り始めました。

 勿論、その人達は無賃乗車で、バスの車掌も一応は注意はするのですが ほとんどあきらめに等しく「雲古にたかる蠅のごとし」追い払っても無駄なことでした。 これが私のインドでの第一のカルチャーショックでした。



 喧噪のカルカッタ市内へ